アンチエイジングに役立つ「●色」の食材シリーズです。
はじめての方は「赤色」から読んでみてくださいね。
今回は美肌によい橙色のお話です。
橙色の野菜というと「にんじん」を思い浮かべますよね。
でも、アフガニスタン周辺では、橙色だけでなく
白、黄、紅、紫、黒紫などもあります。
色とりどりでキレイですね(*^_^*)
橙色の色素成分の代表は「α・β-カロテン」
β-カロテンは 体内で必要な量だけ「ビタミンA」に変換され、
皮膚や粘膜にうるおいを与え、免疫機能を維持します。
そして 変換されないβ-カロテンは、抗酸化作用が強く細胞を守ります。
変換作用のあるβ-カロテンの別名は「プロビタミンA」
α-カロテンはビタミンAに変換されませんが
β-カロテンよりも強い抗酸化作用があります。
にんじんは
野菜のなかでカロテンの含有量がダントツに高い
金時(京)にんじんは「カロテン」+「リコピン」で
真っ赤なほうが、橙色より、栄養価が高いってことです。
さらにさらに、
プロビタミンAは熱に強く、油で調理すると抗酸化力は大幅アップ。
生のステックサラダよりも
沖縄料理の「にんじんシリシリ」がgoodってことですね。
シリシリおろし器も優れものですね(*^_^*)
1日40gのにんじんを食べれば、ビタミンAは1日の所要量ですって(*^_^*)
そして、、
中医学的には、血液の量を補う野菜として利用されているそうです。
手足の先まで血液がたどり着くため、冷え性に効果があるそうです。
にんじんの栄養は、皮に近いところに多いので、
よく洗ってから、皮はむかずに調理することがおススメです。
野菜が橙色なのはなぜ?
それは、太陽光線を集めて光合成を行うことで、
過剰に発生した活性酸素や紫外線から、野菜自身を守るために生成される
抗酸化作用を持つ色素成分の色なんです。
それと、もつひとつ・・・
熟成するにしたがって、橙色に色づく果実は、
鳥や虫や動物たちへのエサがあるシグナルです。
赤い色と同様に、子孫繁栄のために美味しそうな橙色に染まります。
なので、別の漢字で「代々色」とも書きます。
オレンジ色ではなく、代々に次ぐ(後世に残す)という意味です。
にんじんだけでなく、かぼちゃも同様に、橙色で美容に最適です。
橙色でもっと手軽にいただける食材があります。
美肌だけでなく風邪の予防や疲労回復にも抜群の食材!
みかん
みかんは、日本が原産です。
風邪予防にいいのは、ビタミンCのチカラです。
ビタミンCは、免疫力を高めるのに必要で、皮膚を健康に保つ働きもあります。
また、みかんは、クエン酸やリンゴ酸など酸味成分も多く含むので、
エネルギー代謝を高め、体の疲れを早くとってくれます。
もちろん、橙色のみかんに含まれるファイトケミカルは、プロビタミンAです。
皮膚を健康に保つはたらきがあります。
みかんについている「白いすじ」は、トル派? 食べる派?
みかんのすじには、植物繊維ペクチンとヘスペリジンが含まれています。
ペクチンは、腸のなかの水分を調整して、便秘を解消する効果あり。
ヘスペリジンは、別名「ビタミンP」でフラボノイドの一種です。
ヘスペリジンは、熱に弱いビタミンCを壊れにくくし、その働きをサポートする作用があります。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進することができます。
つまり、お肌のハリを保つコラーゲンの生成を強化する美の食材なんです。
おまけに、
血管壁を強化するので、コルステロール調整や動脈硬化予防にも効果が期待されます。
美肌づくりに、皮もすじも栄養満点の食色のお話でした。