いきなりですが、
iPS細胞ってご存知ですよね?!
先日、京都大学iPS細胞研究所が開催する
一般の方対象イベント「サイエンスカフェ」に参加してきました。
難しいことは知らなくても、、、
京都大学の山中教授が発見し、ノーベル賞を受賞したアレです。
iPS細胞の「i」が小文字なのは
世界的に流行したアップル社の「iPod」のように普及してほしい・・・
そんな思いが込められているなんて、、なんとも微笑ましい (*^_^*)
今回の内容は、iPS細胞と軟骨のお話でした。
人間の骨って、最初はぜんぶ軟骨でできていて
妊娠期間の十月十日(とつきとうか)でだんだん骨になっていく。
いろいろな軟骨の研究では、軟骨が骨に成長する過程を
十カ月も待っていられないので、マウスが使われるそうです。
マウスは妊娠期間が20日で、
軟骨から骨になっていくスピードが速いからですって。
マウスのことを、ハツカネズミっていうのも
妊娠期間が二十日(はつか)だからって・・・な~るほど!
軟骨にはお肌と同じく、線維芽細胞がありコラーゲンを産生しており、
軟骨細胞は、コラーゲンが基質になっていると!
チキンの骨など、軟骨部分はコラーゲンがいっぱい!
と云われていることが納得できました(*^_^*)
コラーゲンは、脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを
構成するタンパク質のひとつ。
ヒトのコラーゲンタンパク質は30種類以上もあって
お肌のコラーゲンと軟骨のコラーゲンは、違うんですって。
これらのコラーゲンをつくり出しているのが線維芽細胞
私たちのカラダは、たったひとつの受精卵が分裂を繰り返して
約60兆個、200種類以上の細胞が集まってできるそうです。
それぞれの細胞は、指示命令を受けて、
筋肉、神経、心臓、骨、皮膚などをつくる細胞というように、
自分の役割に見合う形や機能を持つ細胞に分かれていくそうです。
ここからは美肌について
線維芽細胞は、皮膚をつくる役割の細胞
・コラーゲン
・エラスチン
・ヒアルロン酸 といった真皮の成分を作り出す細胞です。
真皮は、
コラーゲンやエラスチンなど
タンパク質でできた線維が網状に形成しており、
その間にヒアルロン酸などの保水成分が存在しています。
つまり、水分をたっぷり含んだスポンジのようなものです。
「コラーゲンの曲がり角」は20歳
コラーゲンは、人間の全体重の6%。
体重60kgの人なら3.6kgです。
コラーゲンは成長に従って増えてゆき、
20歳ごろピークに達します。
歳を重ねるとコラーゲンを作るスピードが遅くなり、
50代になると20代のときの約70%だそうです。
エラスチンはゴムのように伸縮する
コラーゲンと共に網目状にネットワークを形成し、
コラーゲンの線維をつなぎ止めるようにして
支えている弾力線維がエラスチンです。
ゴムのように伸縮する性質で、肌に柔軟性を与えています。
エラスチンは年齢とともに減少します
お肌のエラスチン含有量は20代後半をピークに減少していき、
40代を過ぎると急激にその量は減少するそうです。
エラスチンが減少すると、伸縮性が鈍くなり、
真皮の伸縮活動が鈍化します。
エラスチンと肌のハリ
エラスチンはコラーゲンの網目状の部分を
スプリングのようなコイル状に巻きついて存在しています。
弾力性の性質を持ち合わせていますが、
主にコラーゲンを支える働きをしていて、
お肌のハリや弾力性を維持しています。
お肌にハリがあるのは28歳前後がピーク。
エラスチンは紫外線により正常ではない状態に変化し、
弾力性が低下することで、シワやたるみが発生します。
iPS細胞が初めて作られたのは、
マウスの線維芽細胞(皮膚細胞)からだそうです。
線維芽細胞に4つの遺伝子を加えてiPS細胞にすると
コラーゲンが増殖されるそうです。
軟骨機能不全などの病気を治したり、
皮膚移植するような治療など、
iPS細胞は再生医療に期待されているところです。
京都大学では、もうひとつ線維芽細胞を活性させ
コラーゲンの産生を促すナールスゲンという成分を発見しています。
ヒトは、従来、誕生から老化という方向にしか進まなかったのが
iPS細胞は、細胞を培養し元に戻す、つまり若返るということを
可能にしたという説明がありました。
ナールスゲンも、休眠してしまった線維芽細胞を再び活動させ
コラーゲン・エラスチン・HSP47のタンパク質の産生量を増加させます。
ナールスゲンは、世界初のエイジングケア成分なんです。
ナールスゲンを使い続けていると
真皮の衰え(老化)を可能な限り小さくすることができる。
つまり「いつまでも若々しい」お肌を保つことができるということです。
コラーゲンの曲がり角が20歳で
お肌のハリのピークが28歳ならば
ナールスゲンは、そのころから使用していれば
10年後のお肌が違うってことですね。
ナールスゲンだけの働きを実感できるよう
ナールスミントプラスという商品ができています。
まだ医薬品ではないので、化粧水というカテゴリで
世の中にでていますが、普通の化粧水ではないということです。
お肌のエイジングケアだけでなく、
アトピー皮膚炎や頭皮トラブルなどにも
役立つのではないかと研究が続けられています。
ナールスゲンは、細胞を活性させる凄い成分なのです。
休眠してしまった細胞を再び甦らせるのですから
魔法のように、今日使って明日結果がでるというものではありません。
細胞もホントに私たちと同じですよね。
何ごとも一旦休んでしまったら、
活動を復活するのに時間がかかります。
若い時の回復力は早いです。
高齢になれば、若い時のようにはいきません。
でも、あきらめずに毎日コツコツ継続していると
必ず良かったと思えるときがやってきます。
「継続は力なり」ですものね(*^_^*)
この頃、いろいろな側面で予防医学に意識が高まっています。
病気になってからではなく、病気にならないようにケアする時代。
お肌の健康も同じく、予防美学ですよね(*^_^*)