友人が夏風邪で病院へ。
めったに病院のお世話にならない人なので病院へ行くと聞いてびっくり。
よほど体調が悪いのでしょう。
人間には自然治癒力があると言われます。
ホメオスタシスといいます。
「ホメオ」は「同一の」、「スタシス」は「状態」を意味します。
寒ければキュッと皮膚を縮めて体温が逃げないようにするし、
反対に暑すぎで体温が上昇する際には皮膚をゆるめ、
汗を出して調整してくれます。
本当にお利口にできています。
でもこのお利口さんの力も、疲れたり、体調を崩したりして
体力が低下すると力を発揮してくれません。
この自然治癒力を大事に考えるのが東洋医学です。
東洋医学では、カラダの見方が西洋医学と少し違います。
悪いところ、、局所をみるのが西洋医学なら、
東洋医学はカラダ全体、心や環境までを診るのが東洋医学。
包括的な見方をします。
自然治癒力をとても重視しています。
東洋医学のカラダの診断法は大きく4つあります。
「四診」と言われます。
■望診(ぼうしん)
身体や顔を観察することで健康状態を観ます。
皮膚や血色などです。
舌を見る舌診もこの一つです。
ベロの色や形状、舌苔などを観察します。
先日、鏡を見て自分たちの舌を観察する授業をやったのですが、
誰ひとり色や形、同じ舌はなくびっくり!
人のカラダや顔を触るエステティシャンの卵たちの舌も
そうなんだ〜と興味津々でした。
■聞診(ぶんしん)
文字どおり、耳で聞くのですが、それだけではなく鼻でも聞く。
香りを聞く。
香道でも「香りをきく」といいますね。
お腹の音や、咳の音、加えて匂いでもみる。
体臭や口臭、おしっこやうんちの色や臭いもチェックするのです。
■問診(もんしん)
西洋医学もこれは同じ呼び方ですね。
患者さん本人のことは勿論、家族のこともしっかり聞かれます。
■切診(せっしん)
切るとは触れること。
本人の体に直接触れて診断します。
お腹だと腹診、
手首や首の脈をみる脈診というのも切診のひとつ。
西洋医学でも脈をみますが、東洋医学では両手の手首。
昔々、両手の脈拍を見られびっくりしたことを思い出します。
西洋医学も東洋医学も両方の良い点悪い点がありますが、
患者側からすると両方のお医者様が連携してくれれば
もっと質のいい医療を提供してもらえるのにな、、、
なんて思うこの頃です。
鬼の撹乱かと思われる友人は、
やっと熱も下がり元気になったようです。
処方された薬はというと
・解熱剤
・抗生物質
・葛根湯
西洋東洋ミックスだったようです😅